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平成28年9月24日(土)秋季彼岸法要

住職以下5名の僧侶のもと、勉強会の皆様にもご参集頂き、彼岸法要を執り行いました。住職の調声で正信偈・和讃を一緒にお勤めし、続いて御文章を拝読しました。最後にご参加頂いた皆様に、お一人ずつ焼香をして頂きました。

正信偈は親鸞聖人が浄土真宗の根本を明らかにされた教行信証の行巻に浄土真宗のみ教えを讃えられた、60行120句の偈です。
本願寺中興の祖蓮如上人によって、正信偈と和讃に念仏を加えてお勤めに定められました。 また御文章は、本願寺第八代蓮如上人が浄土真宗の教えを各地の門信徒にわかりやすく手紙にしてお示しされた中から八十通を選び編纂したものです。

勉強会 : お彼岸について

春秋の彼岸はお盆とともに、仏教では大切な行事です。(浄土真宗ではさらに最も重要な行事として、宗祖親鸞聖人の命日に遺徳を讃え念仏の思いを新たにする「報恩講」があります)

お彼岸は聖徳太子の頃から始まったとも云われています。今ではお墓参りし、あるいは法要を通じてご先祖を偲ぶ仏事ですが、本来は悟りを開くための修行期間でありました。悟りを開く修行とは煩悩にまみれた現世(此岸しがん)から、それらから解放された仏のさとり(彼岸ひがん)に至るための修行です。皆さんもよくご存知の般若心経も智慧で彼岸に到ることを説いた教典です。

相当な修行を重ねなければ彼岸には至れないとする宗派が多い中、では、目が不自由で修行がかなわない人、お布施を出せない貧しい人はどうしたら良いのか、という素朴な思いから、親鸞聖人は『(お願いだから)わたしの国に生まれると思って念仏せよ』という阿弥陀如来の本願の仰せのままに、お念仏称えながら浄土へ往生する道をお示し下さいました。

お彼岸は秋分(春分)の日を中日として前後三日間です。秋分(春分)の日は真西に日が沈みます。沈んでいく太陽の遙か彼方にある西方浄土に思いを馳せるに、最もふさわしい時期といえましょう。 お彼岸を機に、皆様も自分が今あることをあらためてご先祖様に感謝し、心静かにご先祖様を偲んでいただけたらと思います。

また当日は、僧侶となったばかりの白田光篤より、皆様に得度の報告をさせて頂きました。本願寺での外界との接触を断たれた十日間の勤行を経て、宗祖御影堂にて九月十五日に得度しました。 「十日間の勤行を通して、自分の至らなさがはっきりしました。これからひとつひとつ努力を重ねていきたい」と挨拶いたしました。